【魔入りました入間くん】最新刊発売!38巻の表紙は……エッ誰!?!?気になる内容と新キャラをネタバレたっぷりで語ります!

2024年6月7日に発売された、漫画『魔入りました!入間くん』の最新刊、38巻!
待ちに待ちすぎて、朝っぱらから本屋さんに走ったんですが、いざ目にして思ったのは、
「表紙、、、誰…!?」でした。(笑)
いやいやこんな人いた!?と軽く混乱しましたね、ええ。
そしてきっと私みたいな混乱する方もいらっしゃるでしょう!!
今回は『魔入りました!入間くん』の38巻について、また表紙の人物について語っていきたいと思います!!!

こちらの記事は、
・表紙が誰なのか気になる!
・内容もすこぶる気になる!
・ネタバレしててもいいから内容が知りたい!
という方にオススメです!
ぜひ最後までお読みください!!!
※しつこいようですがネタバレしかありませんのでご了承ください。

【魔入りました入間くん最新刊】38巻の表紙って誰!?まずは教えて!

漫画『魔入りました入間くん』の38巻。
表紙もとっても素敵で、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか!

もちろん私も楽しみにしていますし、毎回カバー裏の漫画もオタク心をくすぐるめちゃくちゃいい話が詰まっているのでそれも楽しみにしております!!!

電子書籍でもカバー裏まで載せてあったりしますが、やっぱり単行本の表紙を曲がらないようにめくって読むのが至福のひと時だと思います。
紙っていいですよぉ…!

さて、話がそれましたが、魔入りました入間くん38巻の表紙に描かれているのは…ちょっと存じ上げないお方。

風貌だけでいったら、悪魔中の悪魔だし、キリヲ先輩並みにヤバそうな匂いがぷんぷんします。(笑)

先に言ってしまうと、この表紙を飾る悪魔の名前は、ビーム・R・ジュダイン
バビルスの美術師団に所属する5年生です。

上級生が登場するのは初めてでは…?
ワクワクが止まらない…!!!

そしてこの魔入りました入間くん38巻、メインは師団披露での出し物の『お化け屋敷』です。
表紙を飾ったビーム先輩がそれはもう濃厚に、話に絡んできます。

38巻を読んでる間、ずっとね、鳥肌が立ちっぱなしでした…。

2年生になった入間くんたちの師団披露、もうビーム先輩なしでは完成しない…ッ!!!

正直このページより実際に38巻をね!読んでほしいですが!!!(笑)
全力で語らせていただきます!!!

それでは続きをどうぞ!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第331話「はぐれ者たち」

37巻は、「魔具研の出し物が無事決まった!けれども圧倒的人手不足!師団披露に設営が間に合うのか!?」というところで終わりました。

38巻はどう始まるのかドキドキでしたが、1コマ目は、なんとなんとヴィネ・ギャルソン。

そういえば生徒会入りしていたヴィネくんと、ゼパル・ゼゼが大量の書類を捌くシーンから始まります。

師団披露前だし生徒会が忙しいのはわかるけど、なんでヴィネくん?
そんな疑問が浮かびますよね!
浮かばない人もいるかもしれませんが!(笑)

それもこれも、ヴィネくんのお姉さんが中々重要な立ち位置で登場するからなんですね。

思い出してほしいのが37巻!
37巻でちらっと登場した、生徒会にポスターを納品していた顔は出なかった女生徒!!
彼女こそがヴィネくんのお姉さんです!!

次の巻で登場って、めちゃくちゃ種明かしが早くて嬉しい限り!!

そんでもって、ゼゼくんがヴィネくんのお姉さんが描いたポスターを褒め、それをヴィネくんがお姉さんに魔インで送ります。

それを受信したところでついにお姉さんのご尊顔が明かされました。
お姉さんの名前はヴィネ・マーニー、バビルスの2年生です。
美術師団に所属しています。

笑い方はちょっと引き攣った感じでヴィネくんに似てますね。
小柄で、歩くときに「ぺしょぺしょ」という効果音が付きます。
マーニーちゃん、絶対に陰の者ですね!
同族の匂いがぷんぷんしますからね。間違いない!(笑)

校内を歩いていたマーニーは美術師団の部屋に戻るんですが、師団披露の時期の美術師団は他の師団の手伝いに駆り出されるらしく、中はバタバタです。

しかし小柄なマーニーは大きい絵を描いたり資材を運んだりできないので、内心は心苦しく思いつつも部屋のはじっこの机でもじっとするだけ。

手伝いたいとは思いつつも、自分が手を出したら足を引っ張るだけだと考えています。

ああああ。わかる、わかるよその気持ち…!!!

そしてマーニーちゃん、せめてもの賑やかしになれば、と、ポスターを描こうとして絵具やらが置いてある棚に手を伸ばすのですが、、、届かない!!

ここで重要なことを言うんですが、実は美術師団のはじっこにいるの、マーニーだけじゃないんですよ。
棚の上にね、ずっとモフモフした真っ黒いでかいのが乗ってるんです。

マーニーちゃんがすんごい必死の形相で高いところに手を伸ばす中、その真っ黒いモフモフがにゅっと手を出してスケッチブックをね、取ってくれるんですよ。

絵面は結構ホラーです。(笑)
でも今回魔具研がやるのお化け屋敷だし、全然オッケー!

そしてこのモフモフこそが、表紙のビーム先輩です。

マーニー曰く、「私と同じ隅っこ族」で、「謎」らしいです。
さらにほぼ寝てるだけで動かないとのこと。

そんなビーム先輩と、今年も二人隅っこにいてちまちま絵を描く。
それでいいんだ、なんて考えていたマーニーですが。

突然同じ美術師団のメンバーの「いや~~~ちょっと難しいかなぁ!」という声が耳に入ります。

どうやら美術師団の生徒と話している人物は師団の手伝いができる人を探しているらしく、、、
「動ける子はあの子らくらい」と指をさされたマーニーは、「ヴぇッ!?」と驚きます。

そんなデロデロになりかけたマーニーに声をかけたのは、入間くんとシルビアちゃん。

ハイハイハイハイ!君たちだったのね!!

これは陰の者・マーニーがこれからどうなっちゃうのか気になりますね。
マーニー、強くあれ…!!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第332話「断らないで」

前話の陰の者とハーレムの王の邂逅はひとまず置いておいて。(笑)

この話で登場するのは一枚の絵の話です。
絵の名前は『俯くパロメ』。
かつて魔界で最も恐ろしいと評された絵です。

このパロメが魔具研のお化け屋敷に深く関わることになるんですね~。

そしてこの『パロメ』に心奪われているのが、シルビアちゃん。

小さい頃、本でパロメを観たシルビアは、それを美しい絵だと思いました。
それ故になぜ恐ろしいと言われるのか疑問に思い、父親に訊ねたんですね。

そこで父親が語ったパロメの逸話はこうです。

『俯くパロメ』はとても不思議な絵で、一人で絵の前に立って「パロメ」と名前を呼ぶと、絵の中のパロメがこちらを見る。
そしてパロメと目が合った者は皆体調が悪くなったり精神に異常をきたしたりする。

ここで絵の中のパロメがこちらを見る様子も描かれているんですが…。
めっちゃ怖い!!!!!
目が描かれていないのもちょっと怖いんですが、このエピソードを聞いてから見ると、目が描いてなくてありがとうという気持ちになります!!!!!
そういうとこもスキ!!!!!

それを聞いた幼女シルビアは怖くて震えながら布団に包まるんですが、それと同時にドキドキという高揚感も感じました。

それからシルビアは絵画に没頭しましたが、あの最も恐ろしい絵がシルビアの原点であり、恐怖と興奮を体現した作品だと語ります。

そしてお化け屋敷の話を初めて聞いたときに思い浮かんだのが『俯くパロメ』であり、自分もあんなふうに皆を恐怖と興奮で包むようなものが作ってみたい、だから力を貸してくれと熱弁をふるうんですね。

しかし、それを聞いていたマーニーは、陽の気にあてられて、ぺしょお…と溶ける。。。(笑)

わかる、わかるよ…!!!
陽の気って眩しいよな…!!!!

何とか持ち直すマーニーですが、今度は目の前にいるのが入間くんだと気付いてまた溶けます。
ついでに弟からハーレムの噂を聞いているので中々情緒が安定しません。(笑)

けれども真摯にお願いする入間くんの言葉と、頭を下げる二人を見て落ち着くマーニー。
けれども頭の中は思いがぐるぐる。

入間くんもシルビアも真剣で、本当にこのお化け屋敷というのをやりたくて、念子の手も借りたい思いでここに来ているんだ。
手伝ってあげたい。
でも、残り3週間、私たちが手伝ったところで力になれるのか、むしろ足手まといじゃないのか…。

私たちは美術師団のお荷物だからとてもじゃないけど役には立てない、そう言わないととマーニーが考えたところで背後に立ったのが、なんとビーム先輩。

3人はめちゃくちゃビビりますが、ビーム先輩はもうなんか存在がホラーだから仕方がない!

そんなビーム先輩、何を言うかと思えば、「趣味はなんだ?」と訊ねるんですね。

そしてみんな素直なので、それぞれ「ご飯をたべること」「筋トレ」「お風呂」と答えますが、そうじゃない。(笑)

ビーム先輩が聞きたかったのは、シルビアが描いたお化け屋敷に登場する幽霊(女)の趣味でした。

それから、好きな音楽、好きな食べ物、どこ生まれで今はいくつか、伴侶はいるのかなど次々に質問が出てきます。

それに「特に考えていない」と答えたシルビアに、ビーム先輩は、「恐怖ってのは、バックボーンが大事なんだよ」と。

いつどこで誰が何をしてその恐怖が生まれたのか、そこがなくては絵は生きない。
つまり、シルビアが描いたものは絵じゃなくて線だ、と。

なんという上から目線!!!

しかし!「ビーム先輩」という名前を聞いた途端、シルビアの表情が変わります。

ビーム・R・ジュダイン。
なんとなんと、ビーム先輩は『俯くパロメ』の作者だったんです。

そこからはシルビアのターン!(笑)
パロメの素晴らしさを熱く語り、お化け屋敷で絵を描いてほしいとお願いします。

これは渋られそう…と思いきや、ビーム先輩は「本当に?」とすごく嬉しそうに返答をしました。
しかも結構食い気味に。

自分の絵を見た悪魔はみんなどこかおかしくなる、吐いたり謎の言語を繰り返したり体中搔きむしって死んだなんて話も聞いたけどそれでもいいんだよね、と。

それはあんまりよくない気はするんですが、興奮したビーム先輩がそれはもう怖すぎて。。。

入間くんもシルビアちゃんも何も言えないまま話は終わります。(笑)

ちょっともう語彙力がなさすぎて申し訳ないんですけど、ビーム先輩が本当に怖いんですよ!!!
ビジュアルがね、もうゾワって!!!!

いや~~~~~楽しい!!!!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第333話「欲しいもの」

最高にやべえ奴・ビーム先輩の登場でちょっと霞んじゃった気がするマーニー。
333話はマーニーの回想から始まります。

それは1年前の師団披露の準備期間。
今回と同じく慌ただしく準備をする美術師団で、マーニーは意を決して手伝いを申し出ましたが断られ、部屋のすみっこで書類の整理をしていました。

そして横目で、ビーム先輩に声をかけようとして止められる団員の様子を見ます。

止めた団員曰く、「あの悪魔が関わると全部おかしくなる。作品も作品見たやつも」だそうで。
だからアイツだけは絶対ダメなんだと。

その時マーニーもビーム先輩が5年生だということを知りました。

団員達の色々な噂を聞きながら、自分と一緒かもとマーニーは思っていました。

いつもすみっこにいて、いてもいなくても困らない団員で、多分絵を描くのが好きで、きっとこの悪魔は私と同類なんだと。

しかし、回想が終わり、目の前でキャンバスや筆、絵具を事細かにテンション高く指定するビーム先輩を見て、マーニーは「全然同類じゃなかった…」と震えます。(笑)

本当に、大人しく寝ていたビーム先輩はどこに行ったのか…。

そして最後にビーム先輩が所望したのは、“最高のキャラ”です。

332話で言っていたように、恐怖にはバックボーンが重要だから、自分に絵を描かせたいなら「描きたくなるようなキャラとストーリーを持ってこい」との仰せです。

さらには「できねぇとか言うなよ、パトロンくん」とか、「描いてほしいなら欲しいもん用意しろよ、作家に描かせるってことはそういうことだぜ」って、、、覚醒したビーム先輩の圧が強い!!!!

極めつけは、「私の絵のせいで誰か死んだら一緒に監獄に入ってくれよ」という台詞。

は~~~~~~。最高にぶっ飛んでますね。素敵。

からの、「そのかわり、最高の一枚を描き上げてやる」。

は~~~~~~~!!!!

で、期限を3日と指定し、言いたいことを全部言ったビーム先輩は、寝床へと帰っていきました。

いや、寝るんかい。(笑)

それから外に出た魔具研の二人は、どうしよう…と恒例のどんよりタイムに突入です。

一緒に来たマーニーが、大変なことになってしまって…と謝りますが、それを「私のせい」と遮ったのがシルビア。

魔具研のみんなに相談もせず、自分の欲に走ってビーム先輩に勝手に依頼をしてしまったと。

でもね、そこはやっぱり安心・安定の入間くんなんですよね。

きっとビーム先輩に描いてもらったらすごく危なくて大変な絵ができあがる。
だからどうしたらビーム先輩と一緒に大成功できるかしっかり考えないとって、そう言うんです。

そういうところなんですよね~~~~。

そんでもって、断らないのかって聞くシルビアに、「だってビーム先輩に描いてもらうのがシルビアちゃんの欲なんでしょ」って、あの人の好さそうな笑顔で言っちゃう。

そういうところ~~~~~~!!!!!

さらに入間くんは入間くんなので、「無理難題を言われるとついワクワクしちゃう」と発言し、シルビアちゃんもワクワクしちゃってると。

さらにさらに、日陰が好きな陰の者・マーニーまでワクワクしちゃってると。

罪深いな入間くん…!!!

しかしながらワクワクしたところで問題は解決せず、誰かお話を書ける悪魔は…と考え出したところで登場したのが、全知全能の男、ゼゼくんです!

えっなんでゼゼくん…?
と思ったそこのアナタ!!
ヒントはゼゼくんのご兄弟ですよ!!

それでは次の話もどうぞ!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第334話「朝メシ前」

どう頑張っても人手不足に陥る師団披露で最も求められる人材、それが建築士…!

そして問題児クラスのアガレス・ピケロは、ありとあらゆる師団に追いかけられる運命を背負った男。

が、アガレスは面倒ごとが嫌いなのでね、土の中に隠れてやり過ごしていました。

人気のない教室でぶつくさ文句を言うアガレスと、土で汚れたアガレスを拭くゴエモン。
そんな二人をそっと見ていたのが、アスモデウスとクララです。

何とかアガレスに魔具研の設営をお願いしたい二人ですが、アガレスの「協力なんか絶対しない」という言葉を聞いてしっかり作戦を立てる事にします。

そして高級寝具を報酬に、とアスモデウスが寝具取り寄せのプランを立てる横で、クララはポケットをぽんぽん。

その結果、アスモデウスがクララが出した寝具たちの下敷きになり、その音でアガレスたちにバレます。
作戦とは一体…。(笑)
まあこれがクララとアズアズですよね。

それから、小細工なしで正面からアガレスに力を貸してほしいとお願いしますが、アガレスの返答はあっさりオッケー。

他の師団なら面倒だけど、同じ問題児クラスの仲間だから、と。

アガレス、最初はめちゃくちゃドライだったのに…!!!!
最高にイイ奴になっている……!!!!!!!

ついでにアスモデウスとクララの照れ顔も、イイ……!!

建築のお次は機材。
というわけで、姉を頼ったチマちゃんです。

機材にライトにスモークに、発注の電話をかけまくるケロリが登場します。

どうやらチマちゃんは舞台装置のアドバイスをもらいに行っただけのようですが、「使えるものは何でも使え」が信条のケロリは使えるものを何でも使ってくれた様子。

そんな姉を尊敬のまなざしで見つめるチマちゃん、かわいい…。

そしてヤバシくんはマルバス先生に拷問器具の資料を借りたり、シネル先輩は魔術研究師団に行ったりと着々と準備を進めています。

さて、やっと入間くんたちのところに戻りますが、事情を聞いたゼゼくん、任せたまえよ!と高らかに宣言し、自分のデッサンを強要。(笑)

それなら自分をモデルにすればいいと思ったんですね。
ゼゼくん、ロノウェ先輩と同じ匂いがする…。(笑)

暴走したゼゼくんですが、シルビアの「タイプじゃない」の一言(突然の言葉のナイフ)で吐血し、落ち着きを取り戻します。

その後、とても面倒くさくておススメはしないが「一応手はある」と言ったゼゼくん。

シルビアの「最高のキャラとストーリーが手に入るならどんな大変なことでもやる」という言葉を聞き、信じましょう、と頷きます。

そして何を要求するのかと思ったら、「では引き換えにお三方の愛をいただきましょうか」、と。

心臓破りの時にも愛を要求していましたが、このゼゼくんの家系能力、だいぶ好きです。
下にハートがあるのとか、好きです。(笑)

しかしながら、3人からの愛をいただいたのはゼゼくんではなく。

入間くんたちがやってきたのはゼゼくんのご実家ゼパル家。

こちらにお住いのゼゼくんの兄君、人気小説家のゼパル・ゾウイが3人のラブレターを美味しくいただいきました。

フォークで手紙をぶっ刺して食べる様はなかなか…。
お腹は大丈夫なのか心配になりますが…悪魔ですからね、きっと大丈夫なんでしょう。(笑)

このゾウイが最高のキャラとストーリーを提供してくれる…のか!?

ゾウイもめちゃくちゃ癖つよですがうまくいくんでしょうかね~。

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第335話「正気か狂気か」

突然ですが、魔入りました入間くんってタイトルもいい感じですよね。
今回のは頼むから正気であれと思います。(笑)
が、残念ながらどっちかっていうと狂気の方のお話になりそうです。

335話の始まりは、本来悪魔は飽きっぽく、特に我慢や待つという行為を嫌がる、という話から。

これはご存じの通りだと思いますが、そんな悪魔たちが666mもの長蛇の列を作り買い求めるのが、ゼパル・ゾウイの書く小説です。

その先頭に並ぶ悪魔は130時間前から並ぶという、まさしく狂気です。
正気の沙汰ではありません。

そしてそれをさも当然としてしまう魔性の魅力がある本、それを書く大文豪がゼパル・ゾウイなのです。

魔界で1,2を争う超人気作家を目の前にして浮足立つ…入間くんに関してはゼゼくんのお兄さんとしか思っていませんが…企画書に目を通すゾウイを見て、シルビアは我に返ります。

「冷静に考えてみると、ゾウイ先生にこんなお願いをするなんてめちゃくちゃ畏れ多いのでは!?」と。
むしろ怒られても不思議じゃない…なんて考えていましたが。

ゾウイの口からは「いいね!やろうか」というなんとも軽い返事が出ました。

新しい発想に狂気の画家・ビームの新作と、実に面白い企画だから自分で良ければぜひキャラとストーリーを提供しよう、ゾウイはそう続けます。

喜ぶ面々ですが、「タイトルは…作家ゾウイと狂画家ビームの恐怖屋敷」というのを聞いて、入間くんの手がピクリと動く…!

そんなことには気付かないシルビアちゃんは喜びに満ち溢れた顔で「やりましたね!」と入間くんを見ますが。。。
入間くんは…苦悶のポーズを決めている…。こう…むにょ、と。(笑)

これはもうぜひ見てください!!!335話を!!!
自分の頭をね、両手で捻り上げているんですけどね!!!
言葉にできない…!!!!!(笑)

入間くんが苦悶のポーズを決めている理由、それは、お化け屋敷から『魔具研の名前がなくなってしまう』からでした。

ビーム先輩とゾウイ先生に任せれば、お客さんが喜ぶ最高のものはできあがる。
でもそうしたら、誰も魔具研の名前は覚えてくれない。
入間くんが師団披露で一番轟かせたいことは魔具研の名前なんだ。
だからゾウイに全部任せる案は考えさせてくれ。

そう入間くんはゾウイに頭を下げました。

これはゾウイ怒るんじゃね?なんて思っていましたが、意外や意外、ゾウイはソファーの背もたれに背中を預け、「そうかい…残念だ」と言っただけでした。

けれども「実に惜しい」と続けたゾウイは、「あと少しで最高の企画が僕の手柄になったのに」といい顔で、本当に最高に悪魔らしいいい顔で言いました。

こっちのタイプのヤバい悪魔だったー!というのが私の感想です。(笑)

そして、ご丁寧にも、もし自分に任せていたら、キミたちの名前なんて塵も残さずビームの名前さえ平らげて栄誉をすべて独り占めしていた、なんて教えてくれました。

あーーーーーーこれですよ、これ。悪魔はこれでなくちゃあ!!!

ついでに、「称賛を得たいという欲求があるのなら、自分たちで作るのが正解だよ」とゾウイは教えてくれたんですね。

ここからのゾウイの言葉がすごく好きなので、ぜひ漫画でも読んでほしいんですが!!!!

『キミたちが傑作を作るための一番の近道はね、
もっと愚かになって自分の欲求を自覚してアイデアをさらけ出して
苦しんで苦しんでそのストレスさえも意欲に変えて
そして、悪周期さえも踏みこえて
おかしくなってしまうことだよ』

はーーーーーーーーーーー。
ゾウイ先生、好きです。ファンです。(笑)

その後は皆が帰った後にゾウイ先生の部屋を訪ねたゼゼくんとの会話が続きます。

どうやら先ほどの話は『ゼパル・ゾウイに直接会いに来た度胸の分のお土産』だったようです。
「怪物退治の必殺技さ」とゾウイは言いますが、ビーム先輩は怪物だったのか…。

最後のコマには、ウッキウキのビーム先輩と、隈がすごい血気迫る入間くんたち3人が。

怪物退治、気になりますね…!!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第336話「共犯者たち」

この不穏なタイトル…好きッ!!

…ハイ、336話です。
幼いビーム先輩が絵を見ているところから始まります。
ビーム先輩の回想ですね。

最初の『黒と赤と紫が好き』という入りが、すんごいそそるんですよ…。

家族で美術館に来ていたのか、母親に「こっちの絵も素敵でしょう?」と聞かれたジュダイン少年は無邪気にピンクも黄色も若草色も好きだと答えます。

が。「キレイなこの下に「なに」が埋まっているのか考えるとゾクゾクするよね!」と言葉は続きます。

ビーム先輩の感性は生まれつきだったんですね…。
これが天才ってやつ…!!

そんな息子に絵を描かせることに危機感を抱いた両親ですが、ビーム家のSDをしていた爺やだけは、恐ろしい絵を好むのは悪魔として正しいことだと賛成してくれました。

優しい爺やはジュダイン少年と絵具を選び、キャンバスを作り、そして彼が描いた絵を最初に見て倒れました。

幼いビーム先輩は絵を見て喜んで倒れたと言っていて、なんかもう…ギャップとか色々がすごい。

それからジュダイン少年は画材道具を取り上げられ、絵を描くことを禁止されました。

けれども日に日に描きたい欲求は溜まっていく。
そして、また絵を描き始めたジュダイン少年は、描いて描いて描き続けて、『パロメ』を生み出しました。

こっそり賞に出した『俯くパロメ』は新人賞を受賞したのですが、家に来たのは賞賛ではなく、苦情でした。

お子さんの作品を見たら具合が悪くなった。
倒れた方もいる。などなど。

さらに美術協会からは今後も出品不可と言われました。

事実上の業界追放をされたビーム先輩は、両親から絵を描くことは許されました。
けれども、家の中でだけ。
誰にも見せず、完成する前に燃やすこと。
これが絵を描く条件でした。

完成しないと作品じゃない、作品が作りたいだけなのに。

ここで回想は終わります。

我慢を重ねてきたビーム先輩は、シルビアの言葉で欲を取り戻し、最高のキャラとストーリーを前にめちゃくちゃハイになっていました。

待ちわびていたビーム先輩に対峙する入間くんたち。

しかしその口から出てきたのは、「ありません!!」の一言。(笑)
全員手で×を作っているのが推しポイントですね。

それを聞いたビーム先輩がどうしたかと言えば…。

床に倒れ込んで駄々っ子になりました。(笑)

「じゃあ描かなーーーーーい!!」
「なんッッも描かない!ここも動かない!」
「共犯になるって約束したのに!裏切りだ!心が折れた!」
と激しく反発します。

本当にまごうことなき駄々っ子です。(笑)

しかしながら、そこで入間くんの手から差し出されたのが、ケーキ。
駄々っ子だったのに、ケーキを渡されたら、大人しく起きて食べ出すという。(笑)

そしてビーム先輩が落ち着いた時に、シルビアが「パロメについて教えてほしい」と言います。
ファン根性丸出しで申し訳ないが、俯くパロメについてもっと知りたいと。

「パロメは星を見るのが好きだった」
ビーム先輩の口から語られた『パロメ』は醜女だったと。
だから、夜誰もいない場所で星を見るのが好きだった。
でも、そんなパロメも勇気を出して他の悪魔と関わりに行った。
一生懸命笑って話しかけに行った。
しかし、パロメが笑えば笑うほど、周りは彼女を気味悪がった。
そしてパロメは、自分の顔に怯える悪魔たちの表情に興奮を覚えるようになった。
そこでパロメは、絵画の悪魔に自分を絵に閉じ込めてくれと頼んだ。
私の顔を見た悪魔たちの顔がより近くで見える、そんな絵にしてと。

「俯くパロメは絵ではない。パロメ自身なんだ」
これがビーム先輩が語った『俯くパロメ』です。

読んでて、ゾワゾワがすごいです。

そのパロメの話に感動したシルビアたちがパロメについてもっと掘り下げようとしたところで、なんとパロメには妹がいることが判明します。

台詞にはなっていませんが、「これだ!」と思った入間くんたちは、「名前は?年齢は?」と質問を挙げ、そのまま話し合いへ。。。

ゾウイの言っていた『化け物の倒し方』は、「とことん話して一緒に作る」でした。

うおおお。楽しくなってきましたね、お化け屋敷!!!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第337話「予感」

さて、師団披露まであと2週間。
この間まで何もなかった魔具研のスペースに、めちゃくちゃ立派なテントが建っていました。

これもひとえにアガレスのおかげです。
魔具研のテントの中をお互いに労いながら歩くアガレスとゴエモン。

そして入間くんの姿を見つけたゴエモンが声を掛けますが、、、顔が!!!ホラー!!!

入間くんはお面を選んでいたところだったようですが、二人のビビりようがすごい。(笑)

そんな問題児たちに声をかけたのはアスモデウスで、どうやらバラム先生オススメの秘境に素材を集めに行っていたようで。

さらにステージを増築すべく、アガレスはアスモデウスに引きずられていきました…。

「鬼ー!」とか「スパルタ悪魔ー!」とか叫んでいましたが、その様子を見て、「建設〇」とにこやかにチェックを入れる入間くんも中々鬼だと思います。(笑)

その後はチマちゃんとシネル先輩による演出と照明のチェックをし、こちらも〇。

そしてクララはふたりで看板を描くと言ってマーニーを巻き込み、尻ごみしていたマーニーも、クララの魔法の言葉「一緒に描こう」で陥落。(笑)
クララもマーニーもええ子や…!

そして隅にある真っ黒いテントの中では、ビーム先輩とシルビアが討論をしながら、パロメの妹『ガルナ』を描いています。

「ガルナは朝起きたら顔を洗って髪にミストをあてる!」
「ミント系っスか!?」
「違う違うハニー系だ!」

ビーム先輩とシルビアのこんなやり取りがずっと続いていておもしろいです。
しかし、死ぬほどバターが入ったクッキーが好きなパロメの妹、どんな悪魔なんでしょう…。

めちゃくちゃ慌ただしいこちらのテントですが、入間くんの「楽しい?」に答えたシルビアの「最高に!楽しいっス!!」の笑顔がね!!プライスレスですよ!!!!

入間くんは魔具研のテントを見上げ、『もの凄いものを作っている』実感で震え、ビーム先輩はテントの中で絵を見て「ヤッバ…」と声を上げる。

こんなの、楽しいしかないじゃない!!!!
ガルナもパロメ級の呪いの絵になっちゃうのかも気になりますね!!!!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第338話「燃えて濁流」

テントの中で、ビーム先輩から描いた絵を燃やしていた、という話を聞いたシルビアちゃん。

もったいないと床をのたうち回ったあと、がっちりとビーム先輩の手を握ります。

今回の「ガルナ」は絶対に燃やさせりしない。
たくさんの悪魔に見てもらって、ビーム先輩の凄さと名前を刻み付けるんだ、と。

そして、描いて描いて、完成した『ガルナ』を見たビーム先輩は、嬉しそうに笑った後、何故か悲しそうに目を逸らしました。

それからテントを出ましたが、テンションは低いまま。

完成を喜ぶシルビアが見てもいいか聞きますが、ビーム先輩はシルビアの目を両手で隠し、入間くんと教師を呼べと言うんです。

ちょっと、この流れは、不穏ですねぇ…。
『ガルナ』もそうなのかって思っちゃいます。

呼ばれた教師陣、師団披露の事前審査にやってきたのはカルエゴ先生とムルムル先生でした。

二人が『ガルナ』のテントに入ったあと、ドオン、と爆音がし、テントから出てきたムルムル先生はカルエゴ先生に肩を支えられていました。

絵を見るだけなのにそんな疲弊する…!?

ちなみにテントの中での描写もあり、絵にかけられた布を取った瞬間、ケルベロスが出てきて威嚇し、ムルムル先生は自分とカルエゴ先生に回復魔術をかけたようです。

「凄まじい絵だ…」とテントから出てきたカルエゴ先生は言いました。

恐怖と悍ましさという点ではまさに歴史に残る名画だろう。
しかし、だからこそこの絵画の使用は許可できない、と。

ムルムル先生も、この絵画は危険すぎる、生徒の精神を破壊しかねない、だから展示は難しいと言います。

食い下がる入間くんですが、絵の評価に一番声を荒げたのは、シルビアでした。

そりゃ誰よりも完成を楽しみにしていましたしね、、、

色々と提案をするシルビアですが、カルエゴ先生の返答は変わらず。

「この絵画は、傑作すぎたのだ」
なんだろう、この一言にすべてが詰まっている気がします…。

「傑作すぎる」って、それは時として名作とイコールにはならないんだな、と。

もの凄い絵画なのに、認めている人もいるのに、人前には出せない。
きっと、ビーム先輩は完成した時からわかってたんですね…。

本人が一番辛いだろうに、、、
それでもビーム先輩はシルビアの肩に宥めるように、慰めるように、手を置きました。

シルビアは何を言うでもなく魔具研のテントを飛び出し、走って、走って、いつの間にか濁流みたいな涙があふれていて。

ああああああああ。やるせねぇよぉぉぉ…!!!

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 第339話「創作者の叫び」

先生方から『微笑むガルナ』の展示の許可が下りなかった魔具研。

でも、やっぱり諦めきれず、みんなでどうにか展示できる方法はないか話し合っていました。

まだ師団披露まで時間はある、なんとか先生たちを納得させられる案を出せれば…、入間くんはビーム先輩にそう言います。

が、ビーム先輩は、自分の絵を展示してくれようとするのは嬉しい、でもキミは冷静な判断をしないとだめだと、入間くんを諭す…。

そしてパトロンではなく、『団長』と呼ばれた入間くんは皆の顔を見、それからすごく辛そうな顔をして。
最後に、いつもの何かを決意した顔で、「わかりました」と。

団長として、魔具研のために一番いい判断をすると言い切りました。

その場にシルビアはおらず、ビーム先輩が「シルビアは自分が迎えに行く」とそう言います。

シルビアは、ガルナのテントの中でお山座りをしていて、ビーム先輩の声に反応はするものの、返事はしません。

それでも、ビーム先輩はシルビアに向けて話しかけます。

こんな結果になってしまってごめん、と。
でも私は今とても満足だ、と。
前の私なら意地でも作品を展示しろ、責任とれって騒いでいたと思う、と。
だけど、キミたちとガルナを見つけて、シルビアといっぱい談義しながらガルナを描いて、すごすすごく楽しかった、と。
こんなにワクワクするのは久しぶりで、私はキミたちが好きになっちゃった、と。

そして、満足しているから、ガルナが皆の、シルビアの足枷になるくらいなら、燃やす。

そう言いかけたところで、今まで黙っていたシルビアが振り返り、ビーム先輩を押し倒します。
「嘘つき」と言いながら。

シルビアは言いました。
満足しているなんて、そんなことあるわけがない。
自分の絵を見てもらって、褒めてもらいたい、自分の名前を刻み付けたい、そう思ってない創作者なんていない。
誰かにみてもらわなきゃ、本当の意味で作品は完成しない。

これはかつてビーム先輩も思っていたこと。

そして何も返さないビーム先輩に、シルビアは迫ります。
「私にガルナを見せてください!」と。

どんな手を使ってでも、私たちの披露からビーム先生の名前を消したりしない。
だから、私がビーム先生のガルナを描きます。

そのシルビアの言葉で、339話は終わりました。

シルビアちゃん、かっこよすぎんか…?

そんでもって、ちょっと、いいところで終わりすぎて吐きそうです…。

【魔入りました入間くん最新刊】38巻 まとめ!

魔入りました入間くん、38巻は最初から最後まで師団披露の準備のお話でした。

もーーーーー、濃すぎて!内容が濃すぎて!!!!

最高ですね!!!!!

『微笑むガルナ』、どんな絵かめっちゃくちゃ気になるんですが、次巻で見れたりするんでしょうか…?

あーーーーーー、魔具研の師団披露も無事終わるのか!!!!

39巻の発売を楽しみに待ちましょう!!

最後までお読みいただきありがとうございました!!!

 

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